ご覧頂きましてありがとうございます。 この「梅花文赤濃香合」は、人間国宝・十三代酒井田柿右衛門による代表的な濁手（にごしで）の作品であり、柿右衛門様式の粋が凝縮された逸品です。 　濁手とは、白磁とは異なる、ほんのりと乳白色を帯びたやわらかく温かみのある磁胎で、十三代が独自に再興・確立したものです。このやわらかな白地に、赤濃（あかだみ）で描かれた気品ある梅花文が見事に映え、静かな華やぎと格調を醸し出しています。 　小さな香合ながら、造形・絵付け・色彩すべてが緻密に計算されており、まさに用の美と芸術性が共存する作品です。共箱付きである点も、格調の高さと作品としての信頼性をさらに引き立てています。 　濁手の白に浮かぶ赤と梅花──現代に受け継がれた柿右衛門美の到達点といえる香合です。 ★寸法★ 対角線6.5㎝ 高さ3㎝ 陶磁器の町、佐賀県伊万里市在住で古物商（第911100009525）を営んでおります「陶磁器ヨーソロー」と申します。 古伊万里、現代作家もの、個人で製作活動しているレアな窯元、有田焼伊万里焼の陶磁器を中心に出品しております。 未使用品に関しては陶磁器商社、骨董に関しては古物競りやコレクター依頼品でございますので、ご安心くださいませ。